園芸的分類を知る
ハーブ・スパイスを育てていくうえで大切なことが、分類を知るということです。
ハーブ・スパイスには多くの種類があり、分類を知ることで育て方のヒントを得ることができます。
それぞれのハーブ・スパイスの生育スタイルがわかり、育てる際の参考になればと思います。
草本類
〇1年草:種まきしてから発芽して成長し、花が咲いて種を残して枯れるまでの期間が1年以内の草花
例:エゴマ、コリアンダー、シソ
〇多年草:1年限りで枯れずに、何年も成長していく草花
例:オレガノ、バジル、ミント
大本類
〇常緑低木:1年中緑の葉がある常緑樹のうち、大きさが1m未満のもの。
例:セージ、タイム、ラベンダー、ローズマリー
〇常緑高木:1年中緑の葉がある常緑樹のうち、大きさが4m以上のもの。
例:ローレル、ビワ
科名を知る
植物は約30万種によって分類されています。
植物学者リンネによって始まった分類学は、植物の携帯の違いによって分類されてきました。
科ごとに共通する特性があるため、科名がわかれば、そこから育て方や栽培のポイントを大まかに考えることができます。
シソ科
主要なハーブのほとんどがこの科に属しています。品種が多いのは、交雑して雑種ができやすいためです。挿し木で増やすことが可能です。
例:タイム、ミント、ラベンダー、ローズマリー
セリ科
葉と種子の両方を使うものが多くあります。種から育てやすく、寒さに強いものの暑さが苦手なため、注意が必要です。
例:クミン、コリアンダー、ディル、フェンネル
キク科
薬用成分や抗菌・防虫成分をもつものが多く、食用よりも薬用とされることが多くあります。種から育てやすく、寒さに強いものの暑さが苦手なため、注意が必要です。
例:カモミール、タラゴン、ヨモギ
アブラナ科
食用として多く用いられます。種から育てやすく、寒さに強いため、秋に種をまくのがおすすめです。
例:クレソン、ルッコラ
参考:
『ハーブ&ライフ検定テキスト』
『こころと体に効くハーブ栽培78種』