コンパニオンプランツとは
複数種の植物を限られた空間で育てることをいいます。
今回近距離の空間でハーブと野菜を同時に育てて、害虫対策ができたので、我が家で成功したコンパニオンプランツを紹介します。
コンパニオンプランツの効果
互いの生長を促進+病害虫に対する忌避作用
コンパニオンプランツをすることでアレロパシー効果をもたらすことができます。
アレロパシー効果とは、植物自体が放つ化学物質により、ほかの植物や虫などに影響が生じることで、
お互いの生育環境に良い影響を与え合うことがあったり、病害虫に対する忌避作用をもたらします。
【コンパニオンプランツ】トマト×バジル×ミント×タイム
トマト
夏野菜を育てようと、トマト(アイコ)を育てる機会がありました。
ある雑誌で「トマト+バジル+パセリ」は相性が良いと書かれていたので、
参考にしようとしましたが、パセリを持ち合わせていなく、
そばで育てていたタイムとミントを使い、バジルは直近で購入した苗を使いました。
バジル
害虫に対しての忌避作用+トマトの甘味UP+生長促進
ほのかに甘味のある香りのハーブです。
バジルの香りに含まれている成分「シネオール」は、アブラムシや蚊に対して忌避作用を持ちます。
そして、バジルは水分を好む一方、トマトは水分が少ないと甘みが増すため、一緒に植えると土中の水分が調整され、互いの成長を促進し、おいしいトマトができるということです。
ミント
害虫に対しての忌避作用
ほふく性のペニーロイヤルミントです。グランドカバーとしても利用されています。
葉や茎、花の内部に「d-プレゴン」という成分が含まれています。
毒性があり、ほかの植物の近くに植えておくと、カメムシやアリなどの被害から守ってくれます。
従って、アリの数が減ることでアブラムシの活動が鈍くなるという一定の効果があります。
タイム
害虫に対しての忌避作用
ほふく性のクリーピングタイムです。グランドカバーの植え方【タイム】の記事でたくさん育ったタイムを利用しました。グランドカバーとしてもおすすめです。タイムに含まれる成分「チモール」はハエ、蚊、ダニ、ムカデ、ナメクジなどに対して忌避効果があります。
コンパニオンプランツの全体図
全体的には下記のとおりです。
夏野菜を四方からハーブで囲う形となりました。
植物の組み合わせ次第では育ちは悪くなることもあるみたいですが、今回のコンパニオンプランツはうまくいったと思います。
上図を図式化した全図像、距離感のイメージは下記の通りです。
実際の効果
トマト(アイコ)とバジル両方とも虫がほとんどつかなかった印象です。
コンパニオンプランツのポイント
コンパニオンプランツのポイントは2点かと思います。
ハーブはポットのまま植える
今回のようなほふく性のあるハーブに関しては、植えると繁殖力が強いのでどんどんエリアを拡大していきます。育てたい野菜のエリアまで繁殖していくと栄養分もとられてしまいます。
従って、下記のようなポットにいれたまま地面に植えます。根が張りづらく、繁殖を最低限に抑えることができます。
適切な距離で配置すること
葉の放つ香りや成分が行き届く範囲でないとコンパニオンプランツの意味がありません。
個人的な所感で、30~40cmくらいの距離で植物を植えたらうまくいきました。
一つ一つの植物をこまめにチェック
すべての植物が元気に育たないとコンパニオンプランツの効果が発揮できません。
コンパニオンプランツとして植えた植物すべてにおいて、
日当りや、水、肥料、土の状態、追肥は気にする必要があります。
まとめ
「トマト×バジル×ミント×タイム」の組み合わせは複数のハーブの効果によりうまく効果を発揮してくれたと思います。そばで育てていたきゅうりも、害虫の被害はほとんどなく、おいしく食べることができました。
「トマト×バジル」はよく言われるとおり、非常に良い組み合わせだと思います。ただハーブとの組み合わせにおいても、野菜を良く育てることができます。
もし該当のハーブをもっているということであれば、試す価値はあると思います。
ご参考になれば幸いです。